留学ビザとワーホリビザ、目的別にどちらを選ぶべきか|語学留学で働けるかの分かれ目【2026年版】
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「留学ビザを取れば、学校に通いながらアルバイトもできる」——そう考えている方は多いと思います。けれど語学学校に通う方の場合、その前提は成り立ちません。 カナダの制度では、語学学校だけに通う留学生は、留学ビザを持っていても校外で働けないからです。
この記事では、留学ビザ(Study Permit)とワーキングホリデーの違いを、期間・就労・資金要件の3つの軸で比べ、目的別にどちらを選ぶべきかを整理します。制度の内容はIRCC(カナダ移民局)の公式情報で2026年9月16日時点に確認したものです。最新はIRCC公式サイトでご確認ください。
先に結論:分かれ目は「期間」と「働くかどうか」
| あなたの目的 | 選ぶもの |
|---|---|
| 6か月以内、語学学校で学びたい | ビザ不要(eTAで入国) |
| 語学学校に通いながら働きたい | ワーキングホリデー(就学は6か月以内) |
| 6か月を超えて学びたい | 留学ビザ |
| カレッジなどで学位・ディプロマを目指し、学びながら働きたい | 留学ビザ(条件を満たせば週24時間まで就労可) |
以下、この表の根拠となる3つの事実を順に見ていきます。
事実1:6か月以内なら、留学ビザは要らない
IRCCは、6か月以内のプログラムで来る人は留学ビザが不要と定めています。
日本はビザ免除国なので、eTA(電子渡航認証、7カナダドル)を取って入国すれば、そのまま語学学校に通えます。 3か月や半年の語学留学なら、留学ビザの申請そのものが必要ありません。
ただし、IRCCは同時に「留学ビザがなければ、就学中に働くことはできない」とも明記しています。ビザなしの短期留学は、学ぶことに専念する形になります。
事実2:語学学校だけでは、留学ビザを持っていても働けない
では、6か月を超える留学で留学ビザを取れば働けるのか。語学学校に通う方の場合、答えは「いいえ」です。
IRCCは、校外で働けない人として次を名指ししています。
- 英語またはフランス語の第二言語プログラム(ESL/FSL)だけに在籍している人
- 一般教養的なコースだけを取っている人
- フルタイムのプログラムに入るための前提コースだけを取っている人
留学ビザで校外就労できるのは、次の条件をすべて満たす場合に限られます。
- DLI(指定教育機関)のフルタイム学生である
- 中等後教育の学術・職業・専門訓練プログラムに在籍している
- プログラムが6か月以上で、学位・ディプロマ・証明書につながる
- すでにプログラムが始まっている(開始前は働けない)
- 留学ビザに就労を認める条件が印字されている
- SIN(社会保険番号)を持っている
条件を満たす場合、校外では学期中は週24時間まで、学校が定めた長期休暇中は時間の上限なく働けます。
学内で働く場合も、同じく中等後教育の学術・職業・専門訓練プログラムに在籍していることが条件です。語学プログラムだけに在籍している方は、学内の仕事にも就けないことになります。

つまり「留学ビザで学びながら働く」は、カレッジや大学で資格を目指す人のための仕組みです。語学力を伸ばすことが目的の方には当てはまりません。
カレッジのCo-op(コープ)プログラムは別枠
「Co-op留学」という言葉をよく見かけますが、Co-op専用のビザがあるわけではありません。 カレッジなどの留学ビザで入学し、プログラムに組み込まれた就業体験(コープ・インターンシップなど)として働く仕組みです。
IRCCが示す条件は次のとおりです。
- 就業体験がプログラムを修了するための必修で、学校(DLI)がそれを証明する書面を出している
- 就業体験の期間がプログラム全体の50%以下
- 中等後教育の学術・職業・専門訓練プログラムのフルタイム学生である
- 就業体験の時間には週ごとの上限がない
2026年4月1日からは、中等後教育の留学生は別途のコープ就労許可が不要になりました。一方で、英語・フランス語の第二言語コースは対象外と明記されています。語学学校だけの在籍では、Co-opの形でも働けません。
事実3:ワーホリでも学べるが、6か月まで
一方、ワーキングホリデーのオープンワークパーミットは、雇用主を選ばず働けます。 そして学ぶこともできます。
ただしIRCCの条件は二重になっています。
- 受講するコースは6か月以内に修了すること
- 6か月を超えるプログラムの一部であってはならない
1年コースの前半だけを取る、という形は認められません。6か月を超えて学びたいなら、留学ビザが必要です。
なお、ワーホリの就労許可と留学ビザは同時に持つことができます。 ただしIRCCは、IECを「参加中に6か月を超えて学ぶ人のための制度ではない」と説明しています。
私自身は2001年にワーホリで来て、ビクトリアで働きながら暮らしました。

ワーホリの良さは、こうして現地で稼ぎながら暮らせることです。留学ビザで語学学校だけに通う場合、この働き方はできません。
費用と資金要件を比べる
もう一つの大きな違いが、申請時に示す資金です。
| ワーキングホリデー | 留学ビザ(Study Permit) | |
|---|---|---|
| 申請費用 | 369.75カナダドル | 235カナダドル(申請料150+生体認証85) |
| 示す資金 | 2,500カナダドル以上 | 年23,448カナダドル(生活費のみ。学費・渡航費は別) |
| 就労 | 雇用主を選ばず可 | 語学学校のみなら不可(校外・学内とも) |
| 就学 | 6か月以内のコースのみ | 制限なし |
| 期間 | 1回最長12か月・2回まで | プログラムに応じる |
| 年齢 | 18〜30歳 | 制限なし |
| 主な追加書類 | — | 入学許可書・PAL/TAL(州の受入証明) |
留学ビザの資金要件は、1人・ケベック州以外・2026年9月1日以降の申請の額です。学費と往復の渡航費は含まれていないので、実際に示す金額はさらに大きくなります。
また、語学学校に通う場合もPAL/TALが必要です。IRCCの判定ツールで、ケベック州以外の語学学校にカナダ国外から申請する条件をたどると「必要」と表示されます。PAL/TALは学校が発行し、多くの場合、入学を受諾して学費の一部または全額を払わないと発行されません。

ワーホリの手続きと費用の詳細はカナダワーキングホリデービザの基本にまとめています。
目的別の選び方
① 3か月〜半年、英語に集中したい ビザは不要です。eTAで入国し、語学学校に通います。学校選びが成果を左右するので、ビクトリアの語学学校を徹底比較で目的に合う学校を探してください。
② 英語も学びたいが、働いて暮らしたい ワーキングホリデーが合っています。学校は6か月以内で組み、残りの期間を働きながら暮らす形です。ただし30歳までという年齢の条件があります。
「まずeTAで入国して語学学校に通い、あとからワーホリに切り替える」計画には注意が必要です。 ワーホリの就労許可は、承認後に届くPOEレターを入国地(空港や陸路の国境)で提示して受け取るものです。カナダ国内で郵送を受けられるのは、すでに有効なIECの就労許可を持っている人などに限られます。それ以外の方は、いったんカナダを出国し、アメリカ(およびサンピエール・ミクロン)以外の国から再入国する必要があるとIRCCは明記しています。アメリカとの国境を往復するだけでは切り替えられません。
また、ワーホリは申請時に日本の居住者であること(日本の住所を示すこと)が条件です。語学学校→ワーホリの順で考えている方は、渡航前に日本でワーホリの承認まで済ませ、最初の入国時に空港で就労許可を受け取るのが確実です。ワーホリの就労許可のまま、6か月以内なら語学学校にも通えます。POEレターの有効期間は1年です。
③ 半年を超えてじっくり学びたい 留学ビザが必要です。語学学校だけなら就労はできない前提で、資金計画を立ててください。
④ カレッジで資格を取り、働く経験も積みたい 留学ビザで、学位・ディプロマにつながるプログラムを選びます。条件を満たせば在学中に働けます。Co-opプログラムなら、必修の就業体験として働く期間も組み込まれています。

まとめ
- 6か月以内の就学なら、留学ビザは不要。eTAで入国して語学学校に通える。ただし働けない
- 語学学校だけに通う場合、留学ビザを持っていても校外では働けない
- 留学ビザで働けるのは、学位・ディプロマにつながる6か月以上のプログラムの学生。校外では学期中週24時間まで
- ワーホリは雇用主を選ばず働け、6か月以内なら学べる
- 資金要件はワーホリ2,500カナダドル、留学ビザは生活費だけで年23,448カナダドル
- 選ぶ軸は「期間」と「働くかどうか」
「留学ビザなら働ける」という思い込みで計画を立てると、現地で資金が足りなくなります。自分の目的と期間を先に決めてから、制度を選んでください。 最新の条件はIRCC公式サイトでご確認ください。