カナダのワーキングホリデーは18歳から30歳までです。では、30歳の誕生日を過ぎてから申し込んだら、もう間に合わないのでしょうか。

答えは「31歳の誕生日までに招待を受けられれば間に合う」です。年齢の判定は、申請書を出した時点でも、カナダに入国した時点でもなく、招待(ITA)を受けた時点で終わるからです。

ただし、招待は申し込めばすぐに届くものではありません。シーズンが進むほど、招待される可能性は下がっていきます。 この記事では、年齢の判定ルールと、シーズンの動きから逆算した申込みのタイミングを、IRCC(カナダ移民局)の公式情報をもとに解説します。内容は2026年9月16日時点で確認したものです。最新はIRCC公式サイトでご確認ください。

年齢の条件は「18歳から30歳まで」

日本国籍の方がカナダのワーキングホリデー(IEC)に参加できるのは、18歳から30歳まで(30歳を含む)です。つまり、31歳の誕生日を迎えると対象外になります。

制度の全体像はカナダワーキングホリデービザの基本にまとめています。この記事では年齢と時期に絞って解説します。

年齢は「招待を受けた時点」で判定される

IRCCは、年齢の上限が近い人に向けて、次のように説明しています。

  • 年齢の上限が近くても、プールにプロフィールを提出できる
  • プロフィールは、誕生日を迎えて年齢の条件を満たさなくなった時点で、プールから外れる
  • 誕生日より前に招待を受けていれば、年齢の条件は満たしたものとして扱う
  • 承認後は、入国用のレター(POEレター)の有効期間内に入国すればよく、誕生日より前に入国する必要はない

整理すると、次のようになります。

時点31歳の誕生日を過ぎていたら
プロフィールの提出提出できない(プールに残れない)
招待(ITA)を受けるここが分かれ目。 誕生日より前に招待されていれば、年齢の条件はクリア
就労許可の申請招待済みなら誕生日を過ぎていても可
カナダへの入国招待済みなら誕生日を過ぎていても可(POEレターの有効期間内)

30歳のうちにプロフィールを出すだけでは足りません。 31歳の誕生日までに招待が届くことが条件です。

IRCCの表現は「誕生日より前に招待を受けていれば」です。誕生日の当日に招待が届いても間に合いません。 安全に考えるなら、31歳の誕生日の前日までに、アカウントに招待が届いている必要があると理解しておいてください。

招待は「シーズン」の中で出る

IECは年ごとのシーズン制です。シーズンが開くとプールへの登録が始まり、定期的なラウンドで招待が出ます。 ラウンドは枠が尽きるか、シーズンが閉じるまで続きます。

2026シーズンの日本・ワーキングホリデーは、次のように動いています。

項目2026シーズン
6,283人
第1回の招待2026年3月2日の週
最終回の招待未発表(2026年9月時点)

IRCCは、国ごとに次のラウンドで招待される可能性を公表しています。2026年9月11日時点のデータで、日本・ワーキングホリデーの評価は「非常に低い」でした。残り枠はわずかで、プールには1,000人を超える候補者が待っていました。

3月に始まったシーズンが、9月にはほぼ埋まっているということです。

残り枠と可能性の評価は、IRCCの「Rounds of invitations」のページで毎週金曜日に更新されます。申し込む前に、最新の状況を確認してください。

30歳前後の方は、シーズン序盤に登録する

ここまでをまとめると、年齢の上限が近い方ほど、シーズンが開いたらすぐにプロフィールを出すほうが有利です。理由は3つあります。

  1. 登録が早いほど、参加できるラウンドの回数が増える。 枠が残っているうちに、招待の機会を多く持てる
  2. プロフィールの提出は無料。 費用がかかるのは招待を受けて申請する段階から。先に出しておいて損はない
  3. 招待は辞退できる。 招待を受けてから10日以内に受諾しなければ失効するだけ

逆に、31歳の誕生日がシーズンの終盤にある方は、序盤で招待を逃すと、その年の枠が尽き、次のシーズンが開く前に31歳になってしまうことがあります。

私自身も、年齢の上限と向き合って申し込んだ一人です。

2002年3月、木漏れ日が差すビーコンヒルパークの森

当時と今とでは、上限の年齢も申し込みの仕組みも違います。それでも「年齢の区切りまでに、申し込めるうちに申し込む」ことの大切さは変わらないと感じています。

花壇越しに見るインナーハーバーとエンプレスホテル

申込みの逆算スケジュール

招待から入国までの期限を並べると、次のようになります。

段階期限・目安
シーズンが開く2026シーズンの第1回招待は3月2日の週
プロフィールを作成・提出作成開始から60日以内
招待を待つ最長365日、または31歳の誕生日まで
招待を受諾招待から10日以内
就労許可を申請受諾から20日以内
生体認証を提供案内から30日以内
審査6週間(2026シーズン)

審査だけで約6週間かかるため、招待を受けてから承認までは2か月前後を見込んでおくと、渡航時期の計画が立てやすくなります。

インナーハーバーに停泊する船と対岸の街並み

2027シーズンの開始時期は、2026年9月16日時点で未発表です。IECのトップページに「シーズンが開いた」旨が掲載されるので、年明けからこまめに確認することをおすすめします。

2回目の参加も視野に入れる

2025年4月1日から、日本国籍の方はワーホリに2回参加できるようになりました。 1回あたり最長12か月で、2回目までの待機期間も課されていません。

2回目も、年齢の条件は同じ18歳から30歳までです。2回参加したいと考えている方は、1回目をできるだけ早い年齢で始めておくと、2回目の招待を受けるまでの時間に余裕が生まれます。

RO(認定機関)を使えば年齢の上限が延びるのか

IECには、参加者を支援するRO(Recognized Organization、認定機関)という仕組みがあります。IRCCが公表しているROの一覧には「対象:18〜35歳」と書かれているため、「ROを通せば31歳を過ぎても参加できる」と紹介されることがあります。

ただし、IRCCの案内が明記しているのは次の2点です。

  • ROは、IECの対象になる人が、仕事探しや住まいなどのサポートを受けるために利用できるもの
  • 国ごとの参加回数の上限に達した人でも、ROを通して参加できる場合がある

日本国籍の方の年齢条件(18〜30歳)がROの利用で緩和される、とはIRCCのどこにも書かれていません。 ROは回数の上限を超えるための道にはなり得ますが、年齢の上限を延ばす道として当てにするのは避けてください。 検討する場合は、ROとIRCCの両方に条件を確認することをおすすめします。

海峡を進むBCフェリー

ワーホリと留学ビザのどちらが目的に合うか迷っている方は、留学ビザとワーホリビザ、目的別にどちらを選ぶべきかもあわせてご覧ください。

まとめ

  • ワーホリの年齢は18歳から30歳まで31歳の誕生日を迎えると対象外
  • 年齢は招待を受けた時点で判定される。31歳の誕生日の前日までに招待が届いていれば、誕生日後に申請・入国してよい
  • 招待はシーズンのラウンドごとに出る。2026シーズンは3月に始まり、9月には招待の可能性が「非常に低い」
  • プロフィールの提出は無料。30歳前後の方ほど、シーズンが開いたらすぐに登録する
  • 招待から承認まで、2か月前後を見込む
  • 2回参加できるようになった。2回目を考えるなら、1回目は早めに

「まだ30歳だから大丈夫」ではなく、「31歳の誕生日までに招待が届くか」で考えてください。最新のシーズン情報は、IRCC公式サイトでご確認ください。

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